消風散(しょうふうさん)
種類 | 疏散外風剤 |
出典 | 外科正宗 |
組成 | 当帰・生地黄・防風・蝉蛻・知母・苦参・胡麻・荊芥・蒼朮・牛蒡子・石膏各3g、甘草・木通各1.5g |
方解 | 君-荊芥-疏風透表 -防風-疏風透表 -牛蒡-子疏風透表 -蝉蛻-疏風透表 臣-蒼朮-散風除湿 -苦参-清熱燥湿 -木通-滲利湿熱 -石膏-清熱瀉火 -知母-清熱瀉火 佐-当帰-養血活血、滋陰潤燥 -生地黄-養血活血、滋陰潤燥 -胡麻-養血活血、滋陰潤燥 使-甘草-清熱解毒、調和諸薬 |
用法 | 煎服 |
効能 | 疏風養血、清熱除湿 |
主治 | 風疹、失神。 皮膚疹の色赤くて、あるいは全身に雲状斑点、痒み、破ったら津水が出る、苔白あるいは黄、脈浮数有力。 |
方意 | 本方は風湿あるいは風熱の邪が人体を襲って浸淫血脈、肌膚腠理の間に鬱することによる皮膚出疹の痒み、あるいは津水流溢を治す。 治療は疏風を主とし、兼ねて清熱除湿をする。 痒いのは風によるものなので痒みを止めるのは先に疏風をする。 方中の荊芥、防風、牛蒡子、蝉脱は疏風透表で、君とし、表にある邪を除く。 蒼朮は散風除湿で、苦参は清熱燥湿で、木通は滲利湿熱で、石膏、知母は清熱瀉火で共に臣薬である。 風邪浸淫血脈なので陰血を損傷する。 だから、当帰、生地黄、胡麻で、養血活血、滋陰潤燥をする、佐薬である。 甘草は清熱解毒、調和諸薬で使薬である。 諸薬は協力して疏風養血、清熱除湿の効を果たす。 本方は風疹、湿疹を治す常用方である。 臨床では本方を応用するとき、風熱盛の証候に対して金銀花、連翹加え、疏風清熱解毒をする。 湿熱甚の証候に対して地膚子、車前子を加え清熱利湿する。 血分熱盛の者に対して赤芍、紫草を加え、清熱凉血する。 |
注意 | 本方を服用するときには辛いもの、魚、タバコ、酒、濃い茶等をひかえ、効果に影響を与えないようにすべきである。 |