玉真散(ぎょくしんさん)
種類 | 疏散外風剤 |
出典 | 外科正宗 |
組成 | 天南星・防風・白芷・天麻・羗活・白附子各等量 |
方解 | 白附子-袪風化痰、解痙止痛 天南星-袪風化痰、解痙止痛 羗活-経絡中の風邪を疏散 防風-経絡中の風邪を疏散 白芷-経絡中の風邪を疏散 天麻-熄風解痙 熱い酒-通経絡、行気血 童便-通経絡、行気血 |
用法 | 粉にして熱い酒あるいは童便に溶かし、服用。 毎回3g。 外用は適量。 |
効能 | 袪風化痰、解痙止痛 |
主治 | 破傷風。 牙関緊急、口撮唇緊、身体強直、角弓反張。 |
方意 | 破傷風の原因は『外科正宗』が論じたように「皮肉が損傷された上に外風が経絡に侵入してだんだん裏に入る」。 だから、破傷風も外風に属する。 風邪が傷口から経絡に侵入して牙関緊急、四肢抽搐、角弓反張を起こす。 治療は袪風解痙を主とする。 方中の白附子、天南星は袪風化痰、解痙止痛である。 羗活、防風、白芷は経絡中の風邪を疏散して邪を追い出す。 天麻は熄風解痙である。 熱い酒と児童の小便は通経絡、行気血の効を持つ。 諸薬は協力して袪風解痙と止痛の効果を果たす。 |
注意 | 方中の白附子、天南星は生のままを用いるが毒性があり、過量をしてはいけない。 |