四生丸(しせいがん)
種類 | 止血剤 |
出典 | 婦人良方 |
組成 | 生荷葉9g、生艾葉9g、生側柏葉12g、生地黄15g |
方解 | 君-側柏葉-凉血止血 臣-生地黄-清熱凉血、養陰生津 佐、使-荷葉-止血、散瘀滞 -艾葉-止血、散瘀滞 |
用法 | 煎服 |
効能 | 凉血止血 |
主治 | 血熱妄行。 吐血、衄血、血色鮮紅、口乾咽燥、舌紅あるいは絳、脈弦数 |
方意 | 本方は主に血熱による吐血、衄血を治す。 血分に熱があれば迫血妄行を起こし、外溢すれば、吐血、衄血、血色鮮やかでで、脈弦数有力を現す。 熱傷津液なので口乾咽燥、舌紅あるいは絳になる。 治療は凉血止血を主とする。 方中の側柏葉は凉血止血で君薬である。 生地黄は清熱凉血で、君薬を手伝って止血の効果を増強する。 兼ねて養陰生津する臣薬である。 荷葉、艾葉は止血散瘀滞をし、止血をしながら、瘀が残らない、共に佐、使薬である。 諸薬は協力して凉血止血の作用を果たし、清熱寧血をさせる上で、吐血、衄血は治る。 側柏葉、荷葉、地黄はいずれも生のものを用いる。 これは清熱凉血止血の力を増強するためである。 生艾葉は温で熱ではなく、止血、和血の作用を持つ。 方名の「四生」というのは四味の薬ともに生のものを用いる意味である。 |