膠艾湯(きょうがいとう)
種類 | 止血剤 |
出典 | 金匱要略 |
組成 | 川芎6g、阿膠9g、艾葉9g、甘草6g、当帰9g、芍薬12g、熟地黄12g |
方解 | 君-阿膠-補血、止血 -艾葉-温経止血 臣、佐-熟地黄-補血調経、活血調血 -当帰-補血調経、活血調血 -芍薬-補血調経、活血調血 -川芎-補血調経、活血調血 -甘草-諸薬調和 |
用法 | 煎服 |
効能 | 補血止血、調経安胎 |
主治 | 婦人の衝任虚損。 崩中漏下、生理過多、淋漓不止、あるいは半産後(早産)の下血不止、あるいは妊娠下血、腹中痛。 |
方意 | 衝は血の海であり、胞胎を主とする。 衝任虚損であれば陰血は内守はできず、だから胞中漏下、生理過多、あるいは半産後下血不止、あるいは妊娠下血(胎漏)、胎動不安、腹中痛を現す。 治療は補血止血、調経安胎をする。 方中の阿膠は補血、止血で、艾葉は温経止血で二薬は調経安胎、治崩止漏を果たす要薬であり君薬である。 熟地黄、当帰、芍薬、川芎(則ち四物湯)は補血調経、活血調血で出血による瘀を防ぎ、共に臣佐薬である。 甘草は諸薬を調和する。 阿膠は止血の力が強く、さらに芍薬を合わせて緩急止痛を果たす。 諸薬は協力して補血止血を主とし、兼ねて調経安胎を果たし、血虚崩漏を治すおよび安胎の常用方である。 |