連朴飲(れんぼくいん)
種類 | 清熱袪湿剤 |
出典 | 霍乱論 |
組成 | 制厚朴6g、姜黄連・石菖蒲・制半夏各3g、炒豆蔲・焦山梔子各9g、芦根60g |
方解 | 厚朴-行気化湿 黄連-清熱燥湿 佐-山梔子-胸脘鬱熱を清宣 -豆蔲-胸脘鬱熱を清宣 石菖蒲-芳香化湿、悦脾 半夏-燥湿降逆、和胃 芦根-清熱化湿、和胃止嘔 |
用法 | 煎服 |
効能 | 清熱化湿、理気和中 |
主治 | 湿熱鬱伏。 霍乱吐利、胸脘痞悶、舌苔黄膩、小便短赤。 |
方意 | 胃失和降、脾失昇清による霍乱吐利を治す。 治療は、清熱化湿、理気和胃をして湿熱一清、脾胃調和をさせ、吐瀉を治す。 方中の厚朴は行気化湿である。 黄連は清熱燥湿である。 気行であれば、湿も化され、湿熱共に消される。 山梔子、豆蔲は佐薬で、胸脘鬱熱を清宣する。 石菖蒲は芳香化湿、越脾である。半夏は燥湿降逆、和胃である。 芦根は清熱化湿、和胃止嘔の効をする。 諸薬は協力して清熱化湿、理気和中の効を果たす。 湿熱を清し、胃気を調和し、昇清降濁をし、吐瀉を止める。 本方は湿温病の湿阻中焦、鬱蒸生熱の湿熱併重の症候を治す。 症は身熱、心煩、胸脘痞悶、口渇、乾嘔、あるいは大便溏泄、舌苔黄膩等である。 本方は苦降辛開、清熱化湿、理気宣中の効を持ち、中焦の湿化熱清、清昇濁降、胃気和調をさせて、諸証を治す。 |