八正散(はっせいさん)
種類 | 清熱袪湿剤 |
出典 | 太平恵民和剤局方 |
組成 | 車前子・嬰麦・扁蓄・滑石・山梔子・炙甘草・木通・大黄各500g | メモ | 車クバヘンチク滑ってモクツウ、シシ大王か |
方解 | 木通-通淋 滑石-通淋 車前子-通淋 嬰麦-通淋 萹蓄-通淋 |
用法 | 散剤にして毎回6〜9g服用、あるいは湯剤として煎服 |
効能 | 清熱瀉火、利水通淋 |
主治 | 湿熱下注。 熱淋、血淋、小便混赤、便時渋痛、淋漓不暢、あるいは癃閉不通、小腹急満、口燥咽乾、舌苔黄膩、脈滑数。 |
方意 | 本方は下焦に湿熱が蘊結することによるものを治す。 湿熱が膀胱にあると便時渋痛、淋瀝不暢、あるいは癃閉不通、小腹急満を起こす。 邪熱内蘊であれば、口燥咽乾、苔黄脈数を現す。 治療は清熱通淋をする。 方中の木通、滑石、車前子、瞿麦、 蓄はいずれも通淋の薬である。 諸薬は協同して清熱瀉火、利水通淋の効を果たす。 本方は苦寒通利の方剤であり、すべての湿熱の臨床を治す。 血淋には小薊、白茅根を加え凉血止痛をする。 石淋渋痛には金銭草、海金砂を加え、化石通淋をする。 膏淋混濁には萆薢、菖蒲を加え分清化濁をする。 現代医学臨床では下焦湿熱の膀胱炎、尿道炎、急性前立腺炎、泌尿系結石、腎盂腎炎等を治す。 |