導赤散(どうせきさん)
種類 | 清臓腑熱剤 |
出典 | 小児薬証直訣 |
組成 | 生地黄・木通・生甘草梢各9g、竹葉6g |
方解 | 生地黄-涼血滋陰 木通-清心経の熱、利水通淋 生甘草-清熱解毒、薬性調和 竹葉-清心除煩 |
用法 | 水煎服 |
効能 | 清心養陰、利水通淋 |
主治 | 心経熱盛。 辛胸煩熱、口渇面赤、喜冷飲、および口舌生瘡。 あるいは身熱が小腸に伝入するため、小便が赤渋、刺痛。 |
病機 | 心、小腸の有熱の病変 |
方意 | 本方は心経と小腸に熱がある証を治療する。 心胸煩熱、口渇面赤、口舌の瘡等はいずれも心火が心経に沿って上炎した証である。 心と小腸は表裏になっているが心熱が下へ小腸に移り、小腸が泌別機能を失うため、小便が赤渋、痛み等がみられる。 本方は、生地黄の凉血滋陰で心火を抑制する。 木通は、上において心経の熱を清し、下においては、利水通淋で小腸を清する。 生甘草は、清熱解毒、調和諸薬である。 竹葉は清心除煩をする。 全方の配伍の意義は、清心、養陰、利水し、かつ熱が下へ行くように導き、清心養陰、利水通淋の効を果たす。 |