暖肝煎(だんかんせん)
種類 | 行気剤 |
出典 | 景岳全書 |
組成 | 当帰6〜9g、枸杞子9g、小茴香6g、肉桂3〜6g、烏薬6g、沈香3g、茯苓6g |
方解 | 当帰-温補肝腎 枸杞子-温補肝腎 肉桂-温腎散寒 小茴香-温腎散寒 烏薬-行気止痛 沈香-行気止痛 茯苓-滲湿健脾 生姜-散寒和胃 |
用法 | 生姜3〜5片を煎服 |
効能 | 暖肝温腎、行気止痛 |
主治 | 肝腎陰寒。 小腹痛、疝気等 |
方意 | 肝腎陰寒であればすなわち気機阻滞になり、ゆえに少腹痛、あるいは疝気痛等の諸症を現す。 治療は暖寒温腎、行気止痛する。 方中の当帰、枸杞子は温補肝腎、肉桂、小茴香は温腎散寒、烏薬、沈香は行気膩通、茯苓は滲湿健脾、生姜は散寒和胃である。 諸薬は協力して温補肝腎によって本を治し、行気逐寒で標を治す。 このように下元を温め、気滞を散し、少腹痛、疝気等の諸証は治る。 原書には寒盛の者には呉茱萸、乾姜を加え、もっと重い者には附子を加えるという記載がある。 つまり、寒は重さが違うので、用薬は適宜加減すべきである。 |
注意 | もし、湿熱下注、陰嚢紅腫、熱痛の者には絶対投与してはいけない。 |