活絡効霊丹(かつらくこうれいたん)
種類 | 活血袪瘀剤 |
出典 | 医学衷中参西録 |
組成 | 当帰15g、丹参15g、乳香15g、没薬15g |
方解 | 当帰-活血養血 丹参-活血袪瘀 乳香-活血袪瘀、行気止痛 没薬-活血袪瘀、行気止痛 |
用法 | 煎服 |
効能 | 活血袪瘀、通絡止痛 |
主治 | 気血凝滞。 心腹痛、腿痛臂痛、打撲瘀腫、内外瘡瘍、および袪瘀積聚等。 |
方意 | 瘀血凝滞による諸証を治す。 治療は袪瘀止痛を主とする。 方中の当帰は活血養血で、丹参は当帰を手伝って活血袪瘀の力を増強する。 乳香、没薬は活血袪瘀、行気止痛である。 諸薬は協力して袪瘀通絡を果たし痛みを止める。 本方の袪瘀止痛の力はかなり強いが血瘀による心腹諸痛、袪瘀積聚、および打撲傷、瘀血腫痛を治す有効な方剤である。 原方の加減法は多い。 腿痛には牛膝を加え、上肢痛には連翹を加え、婦人の瘀血腹痛には桃仁、五霊脂を加え、瘡の紅腫が陽に属する証候には金銀花、知母、連翹を加え、瘡の白硬が陰に属する証候には桂皮、鹿角膠あるいは鹿角霜を加え、瘡が潰れて肌の回復が遅い証候には黄耆、知母、甘草を加え、臓腑の内癰には三七、牛蒡子を加える等である。 臨床で本方を応用するときに参考になる。 近代では本方を加減して血瘀気滞による狭心症、子宮外妊娠、脳血栓の形成、座骨神経痛を治す。 とにかく、活血化瘀、通絡止痛の効を生かす。 |